限りない可能性の素

素材を加えて創造し、素材を換えて適応する。

意思決定プロセスに基づいた手段

物事の基本的な考え方である「ベース理論」を理解したら、その思考構造にオブジェクト(実体)を加えなければなりません。そしてオブジェクトは無限のマテリアルから生み出される。

理屈だけでは何も始まらないことを皆さんはよくご存知でしょう。机の上でいくら考えていたって実際に行動をしなければ前に進まないことぐらい理解できますよね。 基本だけで実体がなければ何の意味もありません。

マテリアルとは素材の意味。ベースに載せる素材という実体です。理屈の上には具体的な実体がなければ現実味を帯びません。料理のレシピがあったとしても食材がなければ料理はできないのと同じことなのです。ベースと言うレシピを創ったらそれに食材と言うマテリアルが必要になるのです。

基本が構造なら素材は柔軟な答え

全てに答える柔軟性

マテリアルはとても柔軟です。ベースが守るべき原則で芯の通ったものならマテリアルは形を自由に変えてしまう水のようなイメージ。ベースという容器があればどんな形にも変化しその中を満たしてしまえるのです。

素材は基本に縛られない豊富な種類や、様々な形が特徴です。色も違えば匂いも違う、質も違えば強さも違う、適材適所の選択の幅を作り出すのは、基本をつくりだす枠組みではありません。

しかし豊富な色や種類を揃えていても基本的なことができないものは、使い物になりません。基本というしっかりとした構造を持った土台に素材という実体を加えることで、優れた専門性のあるものが生まれるのです。

具体的なもの

ベースの説明は抽象的で、普通のものの考え方をしていると理解しがたい一面が多くあります。しかしマテリアルを加えて実体のある具体的な話をすると、基本の重要性や優れた思考の枠組みが理解できるようになります。

計算の説明を数式だけで説明しようとすると、イメージがわかないが、そこに数字という具体的な素材を加えることで、実際の数字の変化を見ることができ、イメージしやすくなるといった具合だ。

でも数字だけを扱ったって全体的な流れといったものの構造を見ることが難しくなる。どちらか一方を失うことで、具体性というのは失われるのかもしれない。

様々な特性

素材には多種多様・希少、豊富などひとくくりにはできない特徴があります。何らかの部品の素材を変更するだけで性能が変わるということは、ごく普通に起こることです。

例えば自動車部品で、鉄からアルミへ変更するだけで強度と重量が変わり、性能が大きく向上することがあります。基本的な構造を変えることなく大きな変化を作り出す具体的な例です。

このような変化は何も物質だけに起こることではありません。人の行動や手段にも方法を変えるだけで変化することは、多いのです。素材という概念は、物質的なことでは決してないのです。

どこかへ出かけるという基本的な行動や目的を、何を用いて達成するか、どのような工程で実現するかを具体的にすると、様々な方法がある。歩いてそれとも自動車で、自家用車かタクシーか、一般道路か高速道路か、変化する選択肢は無限にある。

メリット・デメリット

基本的な性能というのは高めれば高めるほど向上し、ナンバーワンを決めるのに適しているが、素材というのは何かを高めれば何かが犠牲になるという長所と短所が必ずといっていいほど存在する。

オンリーワンの部分がマテリアルならではの特徴である。人の好みや、一つのことに特化する専門性、通常では実現できない諸刃の剣など、ひと癖もふた癖も加えることができるのは、素材が持つ本来の特徴である。

人の性格もまたマテリアルのように複雑で多種多様だ。いい面を持った人間が、ここだけは直して欲しいと思うような悪い癖を持っていることも少なくない。いい面と悪い面はまったく別の無関係なものでは決してないということだ。

長いものは短いものに、短いものは長いものにそれぞれ優れた部分を譲り、その両方を実現する丁度いい長さなんて理想は、現実には存在しない。単に中途半端な長さならいくらでもあるのに、長くても短く短くても長いような優れたアイディアやもの、人物はなかなか見ることはできないのが現実なのである。

 

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